わたしが嫁に行くまでの記録

貞操観念が狂ってる女の婚活と色恋記録

円周率のような関係 3

仲の良い友達関係に、セックスが付属されたような感じだ。

  

林氏との関係は、想像したよりも居心地の良いものだと最近思う。

 

外が寒いと、"暖かい格好でおいでね"と言い

時間に関しても "今からだと時間かかっちゃうけど待てる?"

と、きちんと伝えてくれた。

"美味しいお店にいっぱい行こうよ"

と言ってくれた時はすごく嬉しかった。

 

 

身体だけの男に自分がどう扱われてたのか

彼と接していると良く分かった。

はっきりとセフレになろうと言ってくれた人も彼が初めてだったけど、

こんな風に接してくれるならセフレも悪くないなと思った。

外にいる時は色気のある言葉なんて一切無いけど、

友達として接してくれてることが何よりも嬉しかった。

割り切るっていう事をきちんと理解してる人に思えた。

 

 

”わたしはあの人の中で、本当に軽い存在だったんだな”

 

色っぽい、嬉しい言葉をたくさんくれたのも事実だけど、

さよならのあっけなさが、わたしの存在の軽さを物語ってた。

わたしを、軽い存在にさせたのは、わたし自身だろう。

面倒くさい女になりたくないという意味をはき違えていたと思う。

自分の本当の気持ちを言葉にすることが怖かったが、

そうした事によって、去るような人なら、一緒にいる価値など無い。

それを認めるのが怖かったんだと思う。

 

樋口氏は、最初からわたしを傷つける存在でしかなかった。

だから、いい。

死んでしまった彼からは、最初から最後まで幸せしかもらっていない。

死んでしまったに傷つけられた事なんて、一度もない。

 

わたしが一番きついのは、わたしを幸せにした人に傷つけられることだ。

樋口氏には傷しかもらってない。

しかもその傷が愛しかった。本当に質が悪い。

 

"わたしがもし、林君に会いたくなったら、会いたいって言っていいの?"

"なんでそんな当たり前の事聞くの?いいに決まってるじゃん"

その時、俺の都合が悪ければ、断るし、良かったら付き合うし、

それだけの事でしょ?

でも覚えておいてね、君と俺とでは、背負ってるものが違うからね。

続ける事が目的じゃないけど、距離感は保たなくちゃ駄目だよ?

ちゃんと幸せになってね。妥協はしないでね。

 

 

樋口氏とも、わたしがきちんとした態度をとっていれば、

こういう関係になれたんだろうか?

わたしが彼を嫌な人間にしていたんだろうか。 

 

会いたい。

もっと早く、言えば良かった。わたし自身のために。

あなたのことが愛しくてそう言ったわけじゃないんだ。

もうあなたには会いたくないって言いたかっただけなのにね。

何も言ってはくれないんだね。あっけないね。